“其跫音”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そのあしおと50.0%
ソノアシオト50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其跫音そのあしおとを聞くと、敵も流石さすが狼狽うろたえたらしく、力の限りに七兵衛を突退つきの刎退はねのけて、あなたの森へ逃げ込んでしまった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
郎女は、一向ヒタスラ、あの音の歩み寄つて来る畏しい夜更けを、待つやうになつた。をとゝひよりは昨日、昨日よりは今日といふ風に、其跫音ソノアシオトが間遠になつて行き、此頃はふつに音せぬやうになつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)