トップ
>
冱
>
さ
ふりがな文庫
“
冱
(
さ
)” の例文
さなきだに
寝難
(
いねがた
)
かりし貫一は、益す気の澄み、心の
冱
(
さ
)
え行くに任せて、又
徒
(
いたづら
)
にとやかくと、彼等の
身上
(
みのうへ
)
を
推測
(
おしはか
)
り推測り
思回
(
おもひめぐ
)
らすの外はあらず。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
しかし、涙は喉につかえて、闇の樹立に注がれている眼は、
冱
(
さ
)
えかえるばかりであつた。
光は影を
(新字新仮名)
/
岸田国士
(著)
私の神経がみるみる恐ろしい方向に
冱
(
さ
)
えかえって行くのに気がついていた。
冗談に殺す
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
淺夜にはかすむ月夜も夜ふけにはただにわたりぬ
冱
(
さ
)
えかへりつつ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
北斗の
清
(
きよ
)
き
影
(
かげ
)
冱
(
さ
)
えて
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
楼前の緑は
漸
(
やうや
)
く暗く、
遠近
(
をちこち
)
の水音
冱
(
さ
)
えて、はや
夕暮
(
ゆふく
)
るる山風の身に
沁
(
し
)
めば、先づ
湯浴
(
ゆあみ
)
などせばやと、何気無く座敷に入りたる彼の
眼
(
まなこ
)
を、又
一個
(
ひとつ
)
驚かす物こそあれ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
浅夜にはかすむ月夜も夜ふけにはただにわたりぬ
冱
(
さ
)
えかへりつつ
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
麗
(
うるはし
)
く
冱
(
さ
)
えたる空は遠く
三四
(
みつよつ
)
の
凧
(
いか
)
の影を転じて、
見遍
(
みわた
)
す庭の
名残
(
なごり
)
無く
冬枯
(
ふゆか
)
れたれば、
浅露
(
あからさま
)
なる日の光の
眩
(
まばゆ
)
きのみにて、
啼狂
(
なきくる
)
ひし
梢
(
こずゑ
)
の
鵯
(
ひよ
)
の去りし後は、隔てる隣より
戞々
(
かつかつ
)
と
羽子
(
はね
)
突く音して
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
しばしばも息吹きやすむ
風息
(
かざいき
)
のこのけぶかさは
冱
(
さ
)
えかへるなり
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
しばしばも息吹きやすむ
風息
(
かざいき
)
のこのけぶかさは
冱
(
さ
)
えかへるなり
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
こま
形
(
かた
)
の
銀杏
(
いてふ
)
の
散葉
(
ちりは
)
黄
(
き
)
に
冱
(
さ
)
えてその向き向きを霜のよろしさ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
こま
形
(
かた
)
の
銀杏
(
いてふ
)
の
散葉
(
ちりは
)
黄
(
き
)
に
冱
(
さ
)
えてその向き向きを霜のよろしさ
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
冱
漢検1級
部首:⼎
6画
“冱”を含む語句
冱々
冱寒
冱返