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やさをとこ
ふりがな文庫
“
優男
(
やさをとこ
)” の例文
主人の六兵衞は
呆氣
(
あつけ
)
に取られました。一人娘のお美代を殺したのは、一番忠實らしい顏をして居た
優男
(
やさをとこ
)
の谷五郎とは思ひも寄らなかつたのです。
銭形平次捕物控:103 巨盗還る
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
良
(
よ
)
しや眼前に
屍
(
かばね
)
の山を積まんとも涙一滴こぼさぬ勇士に、世を
果敢
(
はか
)
なむ迄に物の哀れを感じさせ、
夜毎
(
よごと
)
の秋に
浮身
(
うきみ
)
をやつす六波羅一の
優男
(
やさをとこ
)
を物の見事に狂はせながら
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
これが
所夫
(
をつと
)
と
仰
(
あふ
)
がれぬべく
定
(
さだ
)
まりたるは
天下
(
てんか
)
の
果報
(
くわはう
)
の
一人
(
ひとり
)
じめ
前生
(
ぜんしやう
)
の
功徳
(
くどく
)
いか
許
(
ばか
)
り
積
(
つ
)
みたるにかと
世
(
よ
)
にも
人
(
ひと
)
にも
羨
(
うらや
)
まるゝはさしなみの
隣町
(
となりまち
)
に
同商中
(
どうしやうちゆう
)
の
老舖
(
しにせ
)
と
知
(
し
)
られし
松澤儀右衞門
(
まつざはぎゑもん
)
が
一人息子
(
ひとりむすこ
)
に
芳之助
(
よしのすけ
)
と
呼
(
よ
)
ばるゝ
優男
(
やさをとこ
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
六兵衞を引つ立てて、飛んで行つて見ると、お
雛
(
ひな
)
を小脇に抱へた手代の重三、女のやうな
優男
(
やさをとこ
)
に似氣なく八五郎を大地に叩き付けて、起き上がらうとするのへ
匕首
(
あひくち
)
が——。
銭形平次捕物控:015 怪伝白い鼠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
他の一人は年の頃廿六七、前なる人の
從者
(
ずさ
)
と覺しく、日に燒け色黒みたれども、眉秀いで眼涼しき
優男
(
やさをとこ
)
、少し色剥げたる厚塗の立烏帽子に卯の花色の布衣を着け、黒塗の野太刀を佩きたり。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
▼ もっと見る
この
優男
(
やさをとこ
)
の智慧の廻るのに、平次も一寸驚いた樣子です。
銭形平次捕物控:279 持参千両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
優
常用漢字
小6
部首:⼈
17画
男
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
“優”で始まる語句
優
優雅
優形
優美
優婆塞
優婉
優渥
優曇華
優劣
優善