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例之
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たとへ
ふりがな文庫
“
例之
(
たとへ
)” の例文
どうかすると外の人の前で、此詞を言ひ出す事がある。
例之
(
たとへ
)
ば公爵に向いてそんな事を言ふ。公爵は軽い
嘲
(
あざけり
)
の表情を以て、唇に皺を寄せる。
クサンチス
(新字旧仮名)
/
アルベール・サマン
(著)
例之
(
たとへ
)
ば弟汝楩の子
万年
(
まんねん
)
の女類は夭折の年月或は契合すべく、更に下つて万年の子
菅
(
くわん
)
三の女
通
(
つう
)
となると、明に
未生
(
みしやう
)
の人物となる。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
即ち何事に依らず完全に
為遂
(
しと
)
げて、衆人の賞讃と驚歎とを博せようとするのである。
例之
(
たとへ
)
ば学科は人に褒められ、模範とせられるまで勉強する。
パアテル・セルギウス
(新字旧仮名)
/
レオ・トルストイ
(著)
若しわたしがさうしようと思つたら、わたしは疑も無くその夢を今でも見続けてゐて、
例之
(
たとへ
)
ば話をしてゐるあなたなんぞを、却つて幻だと思ふでせう。
フロルスと賊と
(新字旧仮名)
/
ミカイル・アレクセーヴィチ・クスミン
(著)
例之
(
たとへ
)
ばパウロウスク又はバルゴロヲ等に飼養し、若くはモスクワのプレツスネンスキイ湖に飼養するも可ならん。
鱷
(新字旧仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
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此
(
この
)
動力(源因)は
即
(
すなは
)
ち術語の罪過にして、世俗の所謂過失及び刑法の所謂犯罪等と混同すべからず。
例之
(
たとへ
)
ば
茲
(
こゝ
)
に曲中の人物が数奇不過不幸
惨憺
(
さんたん
)
の境界に終ることありと仮定せよ。
罪過論
(新字旧仮名)
/
石橋忍月
(著)
憚
(
はゞかり
)
あることには侍れど、おん身にも總て過失なしとはいひ難くや侍らん。
例之
(
たとへ
)
ばおん身は、いかなれば一時怒に任せて、彼美しき詩を
焚
(
や
)
き給ひし。われ。そは世に殘すべき價なければなり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「
例之
(
たとへ
)
ばわたしなんぞに、どうしてそんな事を考へなくてはならない義務があるのですか」と、ソロドフニコフは右の膝を左の膝の上に
畳
(
かさ
)
ねて、卓の上に肘を撞きながら、
嘲弄
(
てうらう
)
する調子で云つた。
死
(新字旧仮名)
/
ミハイル・ペトローヴィチ・アルチバシェッフ
(著)
例之
(
たとへ
)
ば「猶さら此せつは主人(の)すきなすゐせんの花どもさき、一しほ/\おもひ出し候て、いく度か/\かなしみ候」
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
例之
(
たとへ
)
ばセルギウスには最早一切
身体
(
しんたい
)
の労働をさせない。日常の暮しにいるだけの物は
悉
(
こと/″\
)
く給与してくれる。セルギウスは只客を祝福して遣るだけで好い事になつてゐる。
パアテル・セルギウス
(新字旧仮名)
/
レオ・トルストイ
(著)
例之
(
たとへ
)
ば人間なんぞはそんな風に出来てはゐない。人間の頭は、空虚なれば空虚なだけ、物をその中へ入れようと云ふ要求を感じない。併しそんなのは破格と
見做
(
みな
)
さなくてはならないのだね。
鱷
(新字旧仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
例之
(
たとへ
)
ば「つくゑ」と云ふ詞を見ましても、此wの子音に當る「う」と云ふ音、是が響かないのであります。
仮名遣意見
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
例之
(
たとへ
)
ば蘭軒は酒を飲むに、
数
(
しば/\
)
青魚鮞
(
かずのこ
)
を以て
下物
(
げぶつ
)
とした。そして青魚鮞を洗ふには、必ず榛軒の手を煩した。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
それからそれに
亞
(
つ
)
ぎまして、「文」「錢」の外に、あゝ云ふ類の之に準ずべきものがあります。
例之
(
たとへ
)
ば「天地」と云ふことは「あめつち」よりか「てんち」の方が行はれて居る。
仮名遣意見
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
例
常用漢字
小4
部首:⼈
8画
之
漢検準1級
部首:⼃
4画
“例”で始まる語句
例
例年
例外
例令
例日
例証
例幣使
例刻
例繰方
例名