他人よそ)” の例文
婦女おんなの身としては他人よその見る眼も羞ずかしけれど、何にもかも貧がさする不如意に是非のなく、いま縫う猪之いのが綿入れも洗いざらした松坂縞まつざかじま
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
くしたるこゝろはおのづから御覽ごらんじしるべし、姿すがたむくつけく器量きりやうにおとりしとてとはせたまはゞ、れもをとこのはしなり、かれまゐらせずとてたゞやはある、他人よそながめのねたましきよりはと
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
でき得べくんば、他人よそさまへ——というはらを、みんなが持っている。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それはまつた他人よそのこと。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
婦女をんなの身としては他人よその見る眼も羞づかしけれど、何にも彼も貧がする不如意に是非のなく、今ま縫ふ猪之が綿入れも洗ひ曝した松坂縞
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)