仕上しあが)” の例文
わらちひさなきまつたたばが一大抵たいていせんづゝであつた。の一わらなはにすれば二房半位ばうはんぐらゐで、草鞋わらぢにすれば五そく仕上しあがるのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
れば、とほりに仕上しあがつて、其処そこ木像もくざううごくかな、はたらかすかな、び、まがるか、あしうじや、歩行あるくかな。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
絵は無論仕上しあがつてゐないものだらう。けれども何処どこ彼所かしこも万遍なく絵の具がつてあるから、素人しらうとの三四郎が見ると、中々立派である。うまいか無味まづいか無論わからない。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
それにしてはようここまで仕上しあがったものじゃ。