“無味”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まず50.0%
つま25.0%
まづ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は燐寸を擦って煙草を呑んでいる事さえ時々忘れた。しかもそこに気がついて、再び吸口をくちびるくわえる時の煙の無味まずさはまた特別であった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
急いで開封して見ると存外改たまった妙に取済ました文句で一向無味つまらなかった。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
絵は無論仕上しあがつてゐないものだらう。けれども何処どこ彼所かしこも万遍なく絵の具がつてあるから、素人しらうとの三四郎が見ると、中々立派である。うまいか無味まづいか無論わからない。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)