事変じへん)” の例文
旧字:事變
ところが事変じへんなみは、こうしたしずかな田舎いなかへもせてきました。かれには召集令しょうしゅうれいくだったのであります。
僕はこれからだ (新字新仮名) / 小川未明(著)
事変じへんが起りました」と言う。つまり例の二・二六事件が起ったのだ。十時頃になって、様子がわかった。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
第三十一条 本章ニ掲ケタル条規じょうき戦時せんじ又ハ国家事変じへんノ場合ニおいテ天皇大権たいけんノ施行ヲさまたクルコトナシ
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)
事変じへんがはじまってから、毎日まいにちのように、このえきから出征兵士しゅっせいへいしったので、えきぐちには、しろぬのへ、「しゅく壮途そうと」と、おおきないたがくがかかっていました。
昼のお月さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
このまえ事変じへんに、父親ちちおや戦死せんしして、あとは、はは二人ふたりらしていました。
母の心 (新字新仮名) / 小川未明(著)