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中有
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ちうう
ふりがな文庫
“
中有
(
ちうう
)” の例文
しかしその
美
(
うつく
)
しい
妻
(
つま
)
は、
現在
(
げんざい
)
縛
(
しば
)
られたおれを
前
(
まへ
)
に、
何
(
なん
)
と
盜人
(
ぬすびと
)
に
返事
(
へんじ
)
をしたか? おれは
中有
(
ちうう
)
に
迷
(
まよ
)
つてゐても、
妻
(
つま
)
の
返事
(
へんじ
)
を
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
す
毎
(
ごと
)
に、
嗔恚
(
しんい
)
に
燃
(
も
)
えなかつたためしはない。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
誰
(
たれ
)
か、——その
誰
(
たれ
)
かは
見
(
み
)
えない
手
(
て
)
に、そつと
胸
(
むね
)
の
小刀
(
さすが
)
を
拔
(
ぬ
)
いた。
同時
(
どうじ
)
におれの
口
(
くち
)
の
中
(
なか
)
には、もう一
度
(
ど
)
血潮
(
ちしほ
)
が
溢
(
あふ
)
れて
來
(
く
)
る。おれはそれぎり
永久
(
えいきう
)
に、
中有
(
ちうう
)
の
闇
(
やみ
)
へ
沈
(
しづ
)
んでしまつた。………
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“中有(
中陰
)”の解説
中陰(ちゅういん、sa: antarā-bhava, 蔵: bar do)あるいは中有(ちゅうう)は、仏教において有情が生と死を繰り返し流転する過程を四有(4種の生存)に分けるうちで、前世の死の瞬間(死有(しう))から次の世に生を受ける刹那(生有(しょうう))までの時期における幽体とでもいうべきもの。または、そのような状態である期間。
(出典:Wikipedia)
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
有
常用漢字
小3
部首:⽉
6画
“中”で始まる語句
中
中央
中間
中空
中々
中宮
中旬
中心
中原
中風