トップ
>
一群
>
ひとむ
ふりがな文庫
“
一群
(
ひとむ
)” の例文
「ウム。……
旋風
(
つむじ
)
でもないな。……ほう、先の
一
(
ひと
)
かたまり、また、あとからの
一群
(
ひとむ
)
れ。——何だろう、たしかに人数だ」
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
葉子の目から見た親類という
一群
(
ひとむ
)
れはただ
貪欲
(
どんよく
)
な
賤民
(
せんみん
)
としか思えなかった。父はあわれむべく影の薄い
一人
(
ひとり
)
の男性に過ぎなかった。母は——母はいちばん葉子の
身近
(
みぢか
)
にいたといっていい。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
なおわが地位を
覆
(
くつがえ
)
すに足らざりけんを、日ごろ
伯林
(
ベルリン
)
の留学生のうちにて、ある勢力ある
一群
(
ひとむ
)
れと余との間に、おもしろからぬ関係ありて、かの人々は余を
猜疑
(
さいぎ
)
し、またついに余を
讒誣
(
ざんぶ
)
するに至りぬ。
舞姫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
そして、
疲
(
つか
)
れて、
山
(
やま
)
の
頂
(
いただき
)
に
休
(
やす
)
んでいると、
空遠
(
そらとお
)
く、がんの
一群
(
ひとむ
)
れが、
羽音
(
はおと
)
を
刻
(
きざ
)
んで、
海
(
うみ
)
の
方
(
ほう
)
をさしていくのが
見
(
み
)
られたのでした。このとき、すずめは、
自分
(
じぶん
)
の
故郷
(
こきょう
)
を
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
したばかりでありません。
温泉へ出かけたすずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
人穴城
(
ひとあなじょう
)
がやけた
轟音
(
ごうおん
)
は、このへんまで、ひびいたとみえて、
家
(
うち
)
に落着けない
里
(
さと
)
の人があっちに
一群
(
ひとむ
)
れ、こっちにひとかたまり、はるかにのぼる煙へ小手をかざしながら
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
もっとも、そこから二町ほど
彼方
(
かなた
)
を、
一群
(
ひとむ
)
れの人間が、とぼとぼ山の方から降りて来るのはあったが、朱実の悲鳴を聞いても、こっちへ救いに駈けつけて来ようとはしなかった。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また、
一群
(
ひとむ
)
れの騎馬が渉って来る。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
群
常用漢字
小4
部首:⽺
13画
“一群”で始まる語句
一群々々
一群二群