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一帖
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いちじょう
ふりがな文庫
“
一帖
(
いちじょう
)” の例文
その頃、
一帖
(
いちじょう
)
七銭の原稿用紙を買いに、中井の駅のそばの文房具屋まで行くのに、おいはぎが出ると云う
横町
(
よこちょう
)
を走って通らなければならなかった。
落合町山川記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
その式には
白粉
(
おしろい
)
を神像の顔に塗ることあり。大同の家には必ず
畳
(
たたみ
)
一帖
(
いちじょう
)
の
室
(
しつ
)
あり。この
部屋
(
へや
)
にて
夜
(
よる
)
寝
(
ね
)
る者はいつも不思議に
遭
(
あ
)
う。
枕
(
まくら
)
を
反
(
かえ
)
すなどは常のことなり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
花松魚
(
はながつお
)
は
紙袋
(
かんぶくろ
)
へ入れて置くのだが、是も
猫鰹節
(
ねこぶし
)
を
細
(
こまッ
)
かに削ったものさ、
海苔
(
のり
)
は
一帖
(
いちじょう
)
四銭二厘にまけてくれるよ、六つに切るのを八つに切るのだ、是に
箸
(
はし
)
を添えて出す
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
白絹でつつんで、さらに、
帙
(
ちつ
)
で抱いた愛らしい
一帖
(
いちじょう
)
の
経本
(
きょうほん
)
がはいっていた。紺紙に
金泥
(
きんでい
)
の細かい文字が、一字一字、
精緻
(
せいち
)
な仏身のように、
端厳
(
たんげん
)
な気と、
精進
(
しょうじん
)
の念をこめて、書かれてあった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
欲しがる半紙の量が
一帖
(
いちじょう
)
と
纏
(
まと
)
まって来ると母はとても承知しないのでした。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
武「これ
此処
(
こゝ
)
に有る紙を
一帖
(
いちじょう
)
呉れんか」
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
帖
漢検準1級
部首:⼱
8画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥