“一個々々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとつひとつ33.3%
ひとつびとつ33.3%
ひとつ/\33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三人の紅茶を一個々々ひとつひとつ硝子杯コップせんじ出した時、柳沢時一郎はそのすっきりとせいの高い、しまった制服の姿をとう椅子いすの大きなのに、無造作に落していった。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
地獄谷のひびき、神通のながれの音は、ひとしきりひとしきり脈を打って鳴りとどろいて、うずたかいばかりの贓品ぞうひん一個々々ひとつびとつ心あって物を語らんとするがごとく、響に触れ、ともしに映って不残のこらず動くように見えて
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おもはずなやつてあふげば、虚空こくうくものかゝれるばかり、參差しんしたる々々/\かぜさへわたまつこずゑに、組連くみつらねたるおしろかべこけいし一個々々ひとつ/\
城の石垣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)