“チョッキ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:ちょっき
語句割合
胴衣51.7%
短衣20.7%
胴着10.3%
胸衣6.9%
短服3.4%
短胴服3.4%
胴服3.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ハムモックの中に仰向あおむけになった、夏のズボンに胴衣チョッキしかつけない、小肥こぶとりの男にもふり撒いている。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
銀のふちのある帽子ぼうしをかぶり、刺繍ぬいとりのある胴衣チョッキを着、膝ぎりしかないズボンをはいている。
不思議な島 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
お茶の舞踏には、火の玉みたいな彼女の断髪が、彼の短衣チョッキの胸にへばり附いて、仲よくチャアルストンした。
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
彼女は、その火の玉のような断髪を彼の短衣チョッキの胸へ預けて、片っぽうの眼で笑い、もう一つの眼で泣きながら、スケイトのJAZZを継続した。
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
記章しるしとはどう云う記章です。」とわたくしは風呂敷包を下に置いて、上着と胴着チョッキの胸を一度にひろげて見せた。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しかもその風呂敷に似た襟飾ネクタイが時々胴着チョッキの胸から抜け出して風にひらひらするのを見受けた事があった。
日独同盟!———と資本家は胸衣チョッキのボタンをはづす
写真は、自殺記事に插入されたものらしい算哲博士で、胸衣チョッキの一番下のぼたんを隠すほどに長い白髯はくぜんを垂れ、魂の苦患くげんが心の底で燃えくすぶっているかのような、憂鬱そうな顔付の老人であるが、検事の視線は、最初からもう一枚の外紙の方に奪われていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
あら! あら! 短服チョッキに靴を穿いたものが転がって来るぜと、思って、じっと見ていると、橋のまんなかあたりへ来て鼻目金はなめがねをはずした、※がかかって曇ったと見える。
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お若は力なげに洋袴ずぼんをかけ、短胴服チョッキをかけて、それから上衣をひっかけたが、持ったまま手を放さず、じっと立って、再びそっ爪立つまだつようにして
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
寝衣ねまきに着換えさしたのであろう、その上衣と短胴服チョッキ、などを一かかえに、少し衣紋えもんの乱れた咽喉のどのあたりへおッつけて、胸にいだいて、時のやつれの見えるおとがいを深く、俯向うつむいた姿なりで、奥の方六畳のふすまを開けて、お若はしょんぼりして出て来た。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼は、白い胴服チョッキを着て、踵に素晴らしく大きな鉄製の金庫を引きずっている一人の年寄の幽霊とは生前随分懇意にしていたのであった。
たぶたぶした胴服チョッキをきちんと直した。