胸衣チョッキ)” の例文
胸衣チョッキの一番下のぼたんを隠すほどに長い白髯はくぜんを垂れ、魂の苦患くげんが心の底で燃えくすぶっているかのような、憂鬱そうな顔付の老人であるが、検事の視線は、最初からもう一枚の外紙の方に奪われていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
日独同盟!———と資本家は胸衣チョッキのボタンをはづす