獄内にてドイツの同志を思う歌ごくないにてドイツのどうしをおもううた――高知牢獄にて――――こうちろうごくにて――
鎌と槌をうちぬく ひろ/″\とした 美くしい 自由の花園をへだてゝ 砲口をそなえた二つの牢獄がそゝり立つ! ———日本! 東方の突端 この蜜房のようなじめ/\した数千の牢獄の一画に おれらが住み———潮が 南方のたぎりたつ褐色の急潮が 夜の …