“ゑびす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
恵比須33.3%
惠比須33.3%
恵比寿16.7%
惠比壽16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下男とも、小使とも、庭掃にははきとも、一人で兼ねて居る釜吉は、五十男らしい實體さで挨拶しました。笑ふと恵比須ゑびす樣になる男ですが、さすが主人の死體を前にして、沈み切つて愛想つ氣もありません。
そのくれちか旦那だんなつりより惠比須ゑびすがほしてかへらるれば、御新造ごしんぞつゞいて、安産あんざんよろこびにおくりの車夫ものにまで愛想あいそうよく、今宵こよひ仕舞しまへばまた見舞みまひまする、明日あすはやくに妹共いもとゞもれなりとも
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
彼はそんなに貧乏や病気に苦しんでゐるらしくもなく、恵比寿ゑびすのやうににこ/\した顔で恐縮してゐた、酒気をさへ帯びてゐるのだつた。
チビの魂 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
……あらゆるとつて、「これ惠比壽ゑびすビールの、これ麒麟きりんビールの、札幌さつぽろくろビール、香竄葡萄かうざんぶだう牛久うしくだわよ。甲斐産かひさんです。」と、活東くわつとうはなつつけて、だらりとむすんだ扱帶しごきあひだからもせば
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)