“牛久”の読み方と例文
読み方割合
うしく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男は、豊田の館の郎党のひとりで、牛久うしく梨丸なしまるというまだ十七、八の小冠者である。むかし家に仕えていた乳母の末子であった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
九年まえに行ったときは東京で式を済ませて式服のまま自動車を牛久うしく土浦つちうら石岡いしおか柿岡かきおかと、秋晴の野を丘を走らせたから板敷山は越えない。かっきり暮れてから着いた。
加波山 (新字新仮名) / 服部之総(著)
この屋根の箱棟はこむねには雁が五羽漆喰しっくい細工で塗り上げてあり、立派なものでした(雁鍋の先代は上総かずさ牛久うしくから出ていけはた紫蘇飯しそめしをはじめて仕上げたもの)。隣りに天野という大きな水茶屋みずぢゃやがある。