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ゐあま
廊下を
二曲り、
又半ばにして、
椽続きの
広間に、
線香の
煙の
中に、
白い
壇が
高く
築かれて
居た。
袖と
袖と
重ねたのは、
二側に
居余る、いづれも
声なき
紳士淑女であつた。
その
李の
花、
花の
李の
頃、
二階の
一室、
四疊半だから、
狹い
縁にも、
段子の
上の
段にまで
居餘つて、わたしたち
八人、
先生と
合はせて
九人、
一夕、
俳句の
會のあつた
時、
興に
乘じて、
先生が