“ほくろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黒子93.8%
黒痣3.4%
墨子0.6%
疣0.6%
頬黒0.6%
黒字0.6%
黶子0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
看護婦がアルコールをしませた脱脂綿を持ってくると、俊夫君はそれを受け取って、死体の顔の右の頬にある黒子(ほくろ)の上を拭(ぬぐ)いました。
紫外線 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
我今まで恋と云(い)う事為(し)たる覚(おぼえ)なし。勢州(せいしゅう)四日市にて見たる美人三日眼前(めさき)にちらつきたるが其(それ)は額に黒痣(ほくろ)ありてその位置(ところ)に白毫(びゃくごう)を付(つけ)なばと考えしなり。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「これよっく聞け大岡様は、成程貴様とそっくりだが、只一点違う所は、左の眉尻に墨子(ほくろ)がある。どうだどうだ一言もあるめえ!」
天主閣の音 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「はあ、この方が林さん、私は大島と申します。何分よろしく」と言った言葉の調子にも世なれたところがあった。次に狩野(かのう)という顔に疣(ほくろ)のある訓導と杉田という肥った師範(しはん)校出とが紹介された。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
目の四方に青い隈(くま)を注(さ)したり、一方の頬(ほ)に黒い頬黒(ほくろ)を拵(こしら)へたりする女であつた。おれは又この女どもを人の情婦(いろをんな)になつて囲はれて居るのかとも思つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
五、六人の大官が、綺羅星(きらぼし)を集(かた)めたように美々しい一団となって通りかかった。加納遠江守はすぐわかる。眼じりに有名な黒字(ほくろ)がある。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
生れたる赤子は彼聖者の如く老衰したる面貌を呈し、生れし時、両手を胸の上にて組み合せ、開きたる目は空(くう)を見居り、肩の上に黶子(ほくろ)ありて、聖者の戴ける垂れたる帽子の形になり居りし由に候。