“ほくろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黒子93.9%
黒痣2.7%
墨子0.7%
0.7%
頬黒0.7%
黒字0.7%
黶子0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
皮膚のたるんでるような頬、きっとしまった厚い唇、太い首、眉の横の黒子ほくろ、……凡てよく見覚えのあるものばかりだった。
子を奪う (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
「雪のように、白い、えりあしの奥に、お金をかぞえる時、ちらと、かなり大きな黒子ほくろがあったように覚えております」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新「ヘエ、成程鼻の高い男子おとこだ、眼の下に黒痣ほくろが有りますか、おゝ成程、だが新五郎様と云う証拠が何か有りますか」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
文吉が顔をのぞき込んだ。「おい。亀。目の下の黒痣ほくろまで知っている己がいる。そんなしらを切るな」
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「これよっく聞け大岡様は、成程貴様とそっくりだが、只一点違う所は、左の眉尻に墨子ほくろがある。どうだどうだ一言もあるめえ!」
天主閣の音 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
次に狩野かのうという顔にほくろのある訓導と杉田という肥った師範しはん校出とが紹介された。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
目の四方に青いくましたり、一方のに黒い頬黒ほくろこしらへたりする女であつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
眼じりに有名な黒字ほくろがある。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
生れたる赤子は彼聖者の如く老衰したる面貌を呈し、生れし時、両手を胸の上にて組み合せ、開きたる目はくうを見居り、肩の上に黶子ほくろありて、聖者の戴ける垂れたる帽子の形になり居りし由に候。