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へんしよ
これらの
真景をも
其座にうつしとりたるを
添て
贈りしに、玉山翁が
返書に、
北越の雪
我が
机上にふりかゝるがごとく目をおどろかし候
送しにおもせも文右衞門が男
振優に
艷く甲府の中にも多く有まじき
樣子に
迷ひ
終に人知ず
返書を取り
交し二世の
誓を立たりけり然るにおもせの親五郎右衞門は此
事を
午飯に、けんちんを
食べて
吐いた。——
夏の
事だし、
先生の
令夫人が
心配をなすつて、お
實家方がお
醫師だから、
玉章を
頂いて
出向くと、
診察して、
打傾いて、
又一封の
返信を
授けられた。