“ばうふう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
暴風83.3%
防風16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いのちのかぎりなれば夫婦ふうふこゑをあげほうい/\と哭叫なきさけべども、往来ゆきゝの人もなく人家じんかにもとほければたすくる人なく、手足こゞへ枯木かれきのごとく暴風ばうふう吹僵ふきたふされ、夫婦ふうふかしらならべて雪中にたふしゝけり。
しづかな、おだやかな日中ひなかしよして、猶且なほか暴風ばうふうまれ、らるゝ、瞬間しゆんかんおもむきあり。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
暮方くれがた、僕等はいちみやの町へ散歩に行き、もう人の顔も見えない頃、ぶらぶら宿の方へ帰つて来た。道は宿へ辿たどり着くためには、弘法麦こうぼふむぎ防風ばうふうの生えた砂山を一つ越えなければならぬ。
微笑 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)