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ばいしよく
濁醪を
引掛ける者が
大福を
頬張る者を
笑ひ
売色に
現を
抜かす者が
女房にデレる
鼻垂を
嘲る、之れ皆
他の
鼻の
穴の
広きを
知て
我が
尻の
穴の
窄きを
悟らざる
烏滸の
白者といふべし。
しかし
奧も
美人だよ。あの
烈しく
妬くと
云ふものが、
恐らく
己を
深く
思へばこそだからな。
賣色の
輩と
違ふ、
慾得づくや
洒落に
其の
胸倉を
取れるわけのものではないのだ。うふゝ。