“のばら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
野薔薇54.8%
野茨41.9%
野原3.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ビクターのソプラノ歌手エリザベト・シューマンは可愛らしい清澄な声で日本のファンに喜ばれる。「野薔薇のばら」「アヴェ・マリア」「聴け雲雀ひばり」といった可愛らしいものが良い。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
ふいに、野薔薇のばらの中へ、顔でもつッこんだような、強いにおいに、百はせた。お稲の手を、首すじに感じて、百は、あらい動悸どうきと、熱い血に、眼がまわって、
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うたいかけた。この詩も、美妙の「野薔薇のばら」というのの一節だったが、妹は、うしろに立った母親に言った。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
野茨のばらをりて髪にもかざし手にもとり永き日野辺に君まちわびぬ
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
野茨のばらにほひがしてて、自分じぶんみちそばに、ほとゝぎすのこゑのするところの志賀しが山越やまごえよ、といふのです。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
こゝにこの水流るゝがために、水を好む野茨のばら心地ここちよく其のほとりに茂って、麦がれる頃は枝もたわかんばしい白い花をかぶる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
それから一溜ひとたまりもなく裏崩うらくづれして、真昼間まつぴるまやま野原のばらを、一散いつさんに、や、くもかすみ
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)