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なるほど/\
聞て重四郎
成程々々好氣味なり然し此
儘斯しても置れまいと兩人
呟き居る折から此物音に驚きて
隱亡彌十
髭蓬々と
髮振亂し手には
鴈投火箸を
そこで
打ち
明けた
話を
腹藏なく
主人にすると、
主人は
成程々々と
聞いてゐる
丈であつたが、
仕舞に
雜作なく
出し治助どん去月の
幾日頃だの治助中市と思ひました
桃林寺門前の
佐印か三間町の
虎公か
何れ此兩人の中だと思はれますと
云ば十兵衞
成程々々斯つと十日は治助どんは
燒物獅子の
香爐新渡の
皿が五枚松竹梅三
幅對の
掛物火入が
一個八寸
菊蒔繪重箱無銘拵へ付脇差二尺五寸
瓢箪の
透しの
鍔目貫龍の丸は頭
角縁は