“てんけい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
天啓35.0%
天恵15.0%
点景10.0%
天惠5.0%
典刑5.0%
典型5.0%
典形5.0%
典経5.0%
天溪5.0%
纏繋5.0%
騨騱5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうして何か今までの日本にはなかったようなものの出現を待ち設け見守っていた若い人々の目には、葉子の姿は一つの天啓(てんけい)のように映ったに違いない。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
いやもう羨ましい天恵(てんけい)を享受している次第で! 大概の上流の紳士は、こういう中流どころの紳士が持っているような胃の腑の持主(もちぬし)になることが出来さえすれば
彼女は花びらを一つずつ用い草の葉や、草の実をたくみに点景(てんけい)した。ときには帯(おび)のあいだにはさんでいる小さい巾着(きんちゃく)から、砂粒(すなつぶ)ほどの南京玉(なんきんだま)を出しそれを花びらのあいだに配(はい)した。
花をうめる (新字新仮名) / 新美南吉(著)
もう一つ、八卦(け)の天惠(てんけい)とかに妙なことを言はせたのも、伊三郎の細工(さいく)だらう。三五郎親分にさう言つてあるから、いづれはお手當てになるだらうよ。
それによると、近頃村へ來た陰陽師(おんやうじ)——何んとか坊の天惠(てんけい)といふ易者が、滅法當るといふ評判を取つて居るので、ツイ觀て貰はうかと思つてゐる矢先、手代の伊三郎が先驅けをして觀て貰ひ
『野人(やじん)、礼をしらず、剣を帯して、殿に昇り、なお、甲胄(かっちゅう)の兵を、院庭に忍ばせておくなど、言語道断であります。よろしく、典刑(てんけい)を正し、厳科(げんか)に処すべきものでしょう』
いうところの大家族主義の典型(てんけい)のようなものであった。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「王法は、国家の典形(てんけい)。私情をもって、軍令を無視した関羽の罪はゆるされん。諸君っ! 斬り捨ていッ、この柔弱漢(にゅうじゃくかん)を!」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今世の教育論者が古来の典経(てんけい)を徳育の用に供せんとするを咎(とがむ)るには非ざれども、その経書の働を自然に任して正に今の公議輿論に適せしめ
徳育如何 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
長谷川天溪(てんけい)君の住所を大使館で聞いたが不明であつた。同君は既に日本へ出発したと云ふ噂を日本人倶楽部で聞いたが其(それ)も確(たしか)でない。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
「純潔」といふ語などに、無量の味ある所以(ゆゑん)のものは畢竟或度までは比較的のものにして、情熱と纏繋(てんけい)するに始まりて、情熱の最後の洗礼によりて、終に殆んど絶対的の奇観を呈す。
情熱 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
想うに、『史記』匈奴列伝に唐虞より、以上(かんつがた)山戎(さんじゅう)等ありて北蛮におり、畜牧に随って転移す、その畜の多きところは馬牛羊、その奇畜はすなわち駱駝と驢と騾と駃騠(けってい)と騊駼(とうと)と騨騱(てんけい)ととある。