“厳科”の読み方と例文
読み方割合
げんか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
野人やじん、礼をしらず、剣を帯して、殿に昇り、なお、甲胄かっちゅうの兵を、院庭に忍ばせておくなど、言語道断であります。よろしく、典刑てんけいを正し、厳科げんかに処すべきものでしょう』
わしが領主であっても、断乎だんことして、彼を厳科げんかしょし、四民の見せしめに、八ツ裂きにせずにはおかない。彼に、地をくぐすべがあれば、草の根を掻きわけても、引ッ捕えて磔刑はりつけにかける。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小松谷の小御堂こみどうには夜もすがら念仏の声があがっていた、念仏をおくびにいっても、厳科げんかに処すという禁令が出て以来、官の取締り方も民衆の自戒も、針のような神経質になっている折なのに。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)