“ちんぺん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
枕辺66.7%
珍變33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
耶蘇ヤソ信者なにがし一日余の枕辺ちんぺんに来り説いていわくこの世は短いです、次の世は永いです、あなたはキリストのおよみ返りを信ずる事によつて幸福でありますと。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
枳園の終焉しゅうえんに当って、伊沢めぐむさんは枕辺ちんぺんに侍していたそうである。印刷局は前年の功労を忘れず、葬送の途次ひつぎ官衙かんがの前にとどめしめ、局員皆でて礼拝した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
しかし保はそのことを信じたくなかった。一時くうていた母が今は人のおもてに注目する。人が去れば目送する。枕辺ちんぺんに置いてあるハンカチイフを左手さしゅって畳む。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
『日本』へ俳句寄稿に相成候あいなりそうろう諸君へ申上候もうしあげそうろう筆硯ひっけん益〻御清適ごせいてきの結果として小生の枕辺ちんぺん玉稿ぎょっこうの山を築きこの冬も大約一万句に達しそうろうこと誠に御出精ごしゅっせいの次第とかつ喜びかつたてまつり候。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
カピ長 かやうな珍變ちんぺんおこったによって、むすめきかいとまもござらなんだ。むすめもチッバルトをきつなつかしうおもうてをったに、また吾等われらとても同樣どうやうぢゃに。さりながらひとみなぬるやうにうまれたもの。