-
トップ
>
-
たのむ
終了とお光の方に至り萬事の
相談買物なんどに
深切盡せば親子は喜び
親類代りに當日はお金も其所の
席に
臨みよろしく
頼と此者の
衣類も
帶も
拵へやりしにお金はいよ/\嬉しさ
増し
自慢たらだら此事を
二十兩
取出し
資本と
云ふ
程にはなけれども宜しく
頼と長兵衞に渡しければ長兵衞は
素より
侠氣の者ゆゑ
否先生貴方がお連なされたお方なり殊に八五郎よりも
頼の
書状參りし事ゆゑ金子などは
入申さず私しが
能樣に御世話仕つるべきにより決して御心遣ひ
成れまじ
假令宿には一錢なくとも私しが何れとも
工夫致すべし
先々此金子は