“たのん”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
楼婢ろうひを介して車をたのんだが、深更しんこう仮托かまけて応じてくれ無い、止むを得ず雨をついて、寂莫じゃくばくたる長堤をようやく城内までこぎつけ、藤堂采女とうどううねめ玉置小平太たまおきこへいたなど云う、藩政時分の家老屋敷の並んでいる
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
後見人が如何にいやだと言っても父が死ぬる時分に遺言してたのんで行ったもの、義理にも退しりぞけよう道がない。兄弟姉妹にもよくあることで、昔から「兄弟は他人の本」と言っているのは其処そこだ。
イエスキリストの友誼 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
れから私は桂川にたのんで、如何どうかして木村さんの御供おともをして亜米利加に行きたいが紹介して下さることは出来まいかと懇願して、桂川の手紙をもらって木村の家に行てその願意を述べた所が
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)