“たうわく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
當惑75.0%
当惑25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其時そのとき日本帝國にほんていこく』から何程なにほど利益りえき保護ほごとをけてゐるのかとはれたら、返事へんじには當惑たうわくするほどのミジメな貧乏生活びんばふせいくわつおくつてゐたくせに。
『それは舞踏ぶたう第一だいいち姿勢しせいだわ』とつたものゝあいちやんは、まつた當惑たうわくしたので、しきりに話頭はなしへやうとしました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
さう云はれて見ると、自分も急に当惑たうわくした。宿の名前は知つてゐるが、宿の町所ちやうどころは覚えてゐない。
京都日記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
しかし電車のとほつてゐる馬喰町ばくろちやう大通おほどほりまで来て、長吉ちやうきち横町よこちやうまがればよかつたのかすこしく当惑たうわくした。けれども大体の方角はよくわかつてゐる。東京に生れたものだけに道をきくのがいやである。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)