“たいいん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大隠25.0%
退院25.0%
退隠16.7%
戴員8.3%
大印8.3%
大尹8.3%
太陰8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小説も書いた、画もかいた、政治もやった、女にれた事もある。けれどもみんな失敗、まあ隠者、そう思っていただきたい。大隠たいいん朝市ちょうしに隠る、と。
黄村先生言行録 (新字新仮名) / 太宰治(著)
数旬をやまいいえ退院たいいんせんとする時、その諸費をはらわんとせしに院吏いんりいう、君の諸入費しょにゅうひ悉皆しっかい福沢氏よりはらわたされたれば、もはやその事に及ばずとなり。
それがしは当時退隠たいいん相願い、隈本くまもとを引払い、当地へ罷越まかりこし候えども、六丸殿の御事おんこと心にかり、せめては御元服げんぷく遊ばされ候まで、よそながら御安泰を祈念きねん致したく、不識不知しらずしらずあまたの幾月を相過あいすごし候。
丹陽の都督ととくに、嬀覧ぎらんという者がある。同じ怨みを抱く郡丞ぐんじょう戴員たいいんと、ついにこういう肚を合わせ、ひそかに対手あいての出入りをうかがっていた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると、その辺洪をそそのかした嬀覧、戴員たいいんのふたりが、急に驚いた態をして
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
運命の黄金きん大印たいいん牡丹ぼたん
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「………洛陽らくやう児女ぢじよ面は花に似たり、河南の大尹たいいん頭は雪の如し。………」
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
吾家ごか吹毛剣すゐまうけん単于ぜんう千金にあがなひ、妖精太陰たいいんに泣く。一道の寒光、君看取せよ。(三月三日)