“せいしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
済勝16.7%
盛粧16.7%
星章8.3%
星象8.3%
清勝8.3%
清宵8.3%
清少8.3%
生輒8.3%
静蕭8.3%
靚粧8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小説においては、済勝せいしょうの足ならしに短篇数十を作り試みたが、長篇の山口にたどりついて挫折ざせつした。
なかじきり (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ラサ貴婦人の盛粧せいしょう チベットの婦女子の内で一番すいであるところのラサ府の婦人の風俗、容貌、品格、習慣、性質、欲望等についてお話致します。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
その一つは、荒田老のであり、もう一つは、星章せいしょうを光らした大型の陸軍用であった。荒田老は、例によって鈴田すずたに手をひかれながら、黒眼鏡の怪奇かいきな顔をあらわした。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
さてその抽斎が生れて来た境界きょうがいはどうであるか。允成のにわおしえが信頼するに足るものであったことは、言をたぬであろう。オロスコピイは人の生れた時の星象せいしょうを観測する。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
辰勝の嫡子重光ちょうこうは家を継いで、大田原政増、清勝せいしょうに仕え、二男勝重しょうちょうは去って肥前ひぜん大村おおむら家に仕え、三男辰盛しんせい奥州おうしゅうの津軽家に仕え、四男勝郷しょうきょうは兵学者となった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そう仰っしゃらずにといいながらもいては争わず、もうそのことは忘れたように、江月こうげつ照ラシ松風しょうふう吹ク、永夜えいや清宵せいしょう何ノ所為しょいゾと悠々ゆうゆうたる調子で吟じた。
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
明治の清少せいしょうといひ、女西鶴さいかくといひ、祇園ぎおん百合ゆりがおもかげをしたふとさけび小万茶屋がむかしをうたふもあめり、何事ぞや身は小官吏の乙娘おとむすめに生まれて手芸つたはらず文学に縁とほく
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
成斎には二子三女があって、長男生輒せいしょうは早世し、次男信之のぶゆきが家を継いだ。通称は俊治しゅんじである。俊治の子は鎰之助いつのすけ、鎰之助の養嗣子は、今本郷区駒込こまごめ動坂町どうざかちょうにいる昌吉しょうきちさんである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
自然の静蕭せいしょうを感じ、永遠エタルニテーの呼吸身に迫るを覚ゆるであろう。
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
昭和紀元の冬、銀座通に在ったカッフェーにして、殊に給仕女の靚粧せいしょうの人目を牽いたものは、ライオン、タイガー、ギンブラ、バッカス、松月、孔雀の如き名を以て呼ばれた店である。
申訳 (新字新仮名) / 永井荷風(著)