済勝せいしょう)” の例文
旧字:濟勝
しかしその健脚はわたくしのたぐいではなかった。はるかにわたくしにまさった済勝せいしょうの具を有していた。抽斎はわたくしのためには畏敬いけいすべき人である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
小説においては、済勝せいしょうの足ならしに短篇数十を作り試みたが、長篇の山口にたどりついて挫折ざせつした。
なかじきり (新字新仮名) / 森鴎外(著)