“すゐだう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:スヰダウ
語句割合
水道83.3%
隧道16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸えどからあたらしく町奉行まちぶぎやうとして來任らいにんしてから丁度ちやうど五ヶげつるもの、くもの、しやくさはることだらけのなかに、町醫まちい中田玄竹なかだげんちく水道すゐだうみづ産湯うぶゆ使つかはない人間にんげんとして
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
得たりと云ふべし是も其頃の事とかや江戸神田鎌倉河岸に豐島屋十右衛門といふ名譽めいよ酒店さかやありかれ中興ちうこうの出來分限にて元は關口せきぐち水道すゐだう町の豐島屋と云ふ酒屋の丁稚でつちなりしが永々の年季ねんき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
時ありて出窓でまどの下を過ぐるときは、隧道すゐだうの中を行くが如し。だ黒烟の戸窓とまどより溢れて、壁に沿ひて上るを見るのみ。
その先きは低い隧道すゐだうになつたので、己は腰をかゞめて進んだ。折々岩角が肩に触れる。暫く歩くうちに屈めた腰が疲を覚えて来た。己は推測した。多分此道はわざと難渋にしてあるのだらう。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
「カタコンバ」は人も知りたる如く、羅馬城とこれに接したる村々とを通ずる隧道すゐだうなりしが、なかばはおのづから壞れ、半は盜人、ぬけうりする人なんどの隱家となるを厭ひて、石もて塞がれたるなり。