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すざま
ふりがな文庫
“すざま”の漢字の書き方と例文
語句
割合
凄
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
凄
(逆引き)
そして
勢
(
いきお
)
い
凄
(
すざま
)
じく、井戸の中に落ちていった。夫への最後の贈物だ。——ちょっと間を置いて、何とも
名状
(
めいじょう
)
できないような
叫喚
(
きょうかん
)
が、地の底から響いてきた。
俘囚
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
一日
(
あるひ
)
夢然、三条の橋を過ぐる時、
一五二
悪
(
あく
)
ぎやく
塚
(
づか
)
の事思ひ出づるより、かの寺
眺
(
なが
)
められて、
白昼
(
ひる
)
ながら物
凄
(
すざま
)
しくありけると、
京
(
みやこ
)
人にかたりしを、そがままにしるしぬ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
点火器
(
ライター
)
の小さい焔がユラユラと
揺
(
ゆら
)
めくと、死人の顔には、真黒ないろいろの蔭ができて、
悪鬼
(
あくき
)
のように
凄
(
すざま
)
じい別人のような
形相
(
ぎょうそう
)
が、あとからあとへと構成され
麻雀殺人事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
一六九
下屋
(
しもや
)
の窓の紙にさと赤き光さして、あな
悪
(
にく
)
や、ここにも
貼
(
お
)
しつるよといふ声、深き夜にはいとど
凄
(
すざま
)
しく、
髪
(
かみ
)
も
一七〇
生毛
(
うぶげ
)
もことごとく
聳立
(
そばだ
)
ちて、しばらくは
死
(
し
)
に
入
(
い
)
りたり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
院、手を
拍
(
う
)
つて
怡
(
よろこ
)
ばせ給ひ、かの
讐敵
(
あたども
)
ことごとく
一三三
此の前の海に尽すべしと、御声谷峯に
響
(
ひび
)
きて、
凄
(
すざま
)
しさいふべくもあらず。魔道の浅ましきありさまを見て涙しのぶに
堪
(
た
)
へず。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
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