“じょうそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
丈草26.9%
情操23.1%
上奏19.2%
常総7.7%
定相3.8%
丈艸3.8%
上層3.8%
丞相3.8%
乘宗3.8%
擾騒3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丈草じょうそうだね。……そうか、しばらく来なかったな」
冬の日 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
男女の心情の交換や、愛憎が自由であり、愛慾がその本能から情操じょうそうへ高められて遊ばれ、生活されていた。
道鏡 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
成功のあかつきは、博士のはかり知られざるその勲功くんこうに対し、いかなる褒賞ほうしょうでも上奏じょうそういたしましょう。いかなる勲章がおのぞみかな。ダイヤモンド十字章じゅうじしょうはいかがですな。
昨年の四月ごろ、『常総じょうそう新聞』に前の出来事とよく似ている雑報が掲げてあった。二十年を隔てて、隣県なる茨城県にかく似たることの起こるは珍しく感じたから、ここに抄録することにした。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
(……どこへ行っておったのか?)定相じょうそうは気がついて、うす眼をあけて彼が臥床ふしどへもぐり込むのを見ていたが、わざと言葉はかけなかった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一人は、定相じょうそう、一人は石念じゃくねん、もう一人は念名房ねんみょうぼうといった。こうして、ここの配所も、今では、善信をかしらにして、いつのまにか、七人の家族になっていたのである。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僕は実際この時ほど、こう云う丈艸じょうそうの心もちが押し迫って来るのを感じたことはなかった。
点鬼簿 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そして、わしが雲より低くいくときは、滝のごとき雨が竹童の頭からザッザとあたり、上層じょうそうの雲にはいるときは白濛々はくもうもう夢幻界むげんかいにまよい、かみの毛もつめの先も、氷となって折れるような冷寒れいかんをかんじる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
丞相じょうそうやまいあつかりき。
樹氷 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
昔鴻の台の城主里見安房守の吹いた笛は嵐山と申す、今此の方が此処で山風の笛を吹くというは誠に妙だナ、面白い、昔乘宗じょうそうという一節切の名人が有って、谷に臨んで吹いたらば
時としては、近くの広場に開かれるいち擾騒じょうそう、ぎらぎらした青服の百姓、鳴き立てる豚……。