“定相”の読み方と例文
読み方割合
じょうそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(……どこへ行っておったのか?)定相じょうそうは気がついて、うす眼をあけて彼が臥床ふしどへもぐり込むのを見ていたが、わざと言葉はかけなかった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一人は、定相じょうそう、一人は石念じゃくねん、もう一人は念名房ねんみょうぼうといった。こうして、ここの配所も、今では、善信をかしらにして、いつのまにか、七人の家族になっていたのである。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「むむむ……」昼間は托鉢たくはつのために、何里となく歩くので、石念じゃくねんだの定相じょうそうだの、若い者は寝相がわるい。しきりと、あばれるのである。石念はまた、歯ぎしりを噛む。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)