上奏じょうそう)” の例文
伯耆ほうき船上山の行在所あんざいしょ——すなわち後醍醐ごだいごのみかどのもとへ——ここの大戦捷を、上奏じょうそうするための早馬だった。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
成功のあかつきは、博士のはかり知られざるその勲功くんこうに対し、いかなる褒賞ほうしょうでも上奏じょうそういたしましょう。いかなる勲章がおのぞみかな。ダイヤモンド十字章じゅうじしょうはいかがですな。
「両陛下が御安泰にいらせられるなら旗をふって合図をされたい」としたためたかきつけと、東京方面の事情を上奏じょうそうする書面を入れた報告とうを投下し、胸をとどろかせてまっていると
大震火災記 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
第四十九条 両議院ハ各々おのおの天皇ニ上奏じょうそうスルコトヲ
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)
そして平定の次第を上奏じょうそうし、叡慮えいりょを安めたてまつることを怠らなかった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)