情操じょうそう)” の例文
わたくしもわたくしの同棲者も元来がる信念の上に立つと従順じゅうじゅんな人間になり生活意識や情操じょうそう一所ひとところ集注しゅうちゅうするたちと見えます。
男女の心情の交換や、愛憎が自由であり、愛慾がその本能から情操じょうそうへ高められて遊ばれ、生活されていた。
道鏡 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
二十一、二の年ごろで、下町育ちの歯ぎれと、情操じょうそうと才とが、清麿の気もちにぴったり合った。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
情操じょうそう教育の価値があるであろう。家庭でも、子供をおだてあげて、一つやって御覧というと、子供等は得意とくいになって、足を動かしたり、手をたたいたり、腕を廻したりするのが普通だ。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
たよりにして、この人ならと思って会ってみると、思想傾向と人柄ひとがらとがまるでちぐはぐだったりしてね。知性と生活情操じょうそうとがぴったりしている人というものは、あんがい少ないものだよ。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
「世の中には人間以上の力の存在が必ずある。人々はこれに気付き、高尚こうしょう敬虔けいけん情操じょうそうを養わねばならぬ」と。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)