“しゆぜんじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
修善寺71.4%
修禪寺28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伊豆では修善寺しゆぜんじ、そこは何と言つても好い温泉場であつた。胃腸に効能があるばかりでなく、あたりのさまがいかにも静かで、すつかり心を落附かせることが出来た。
女の温泉 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
が、取立とりたてて春雨はるさめのこの夕景色ゆふげしきはなさうとするのが趣意しゆいではない。今度こんど修善寺しゆぜんじゆきには、お土産話みやげばなしひとつある。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
伊豆いづ修禪寺しゆぜんじ頼家よりいへおもてといふあり。作人さくにんも知れず。由來もしれず。木彫の假面めんにて、年を經たるまゝ面目分明ならねど、所謂いはゆる古色蒼然たるもの、きたつて一種の詩趣をおぼゆ。
修禅寺物語 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
ゴウーンとあめこもつて、修禪寺しゆぜんじくれつのかねが、かしらをつと、それ、ふツとみなえた。……むく/\と湯氣ゆげばかり。せきつりをする、番傘ばんがさきやくも、けやきくらくなつて、もうえぬ。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)