“しゅぜんじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
修善寺68.4%
修禅寺31.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最初先ず三島から豆相鉄道ずそうてつどうへ乗かえて修善寺しゅぜんじの温泉へったが修善寺名物の椎茸しいたけを沢山買って来た。しかるに椎茸の産地へ行って初めて驚いた事がある。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
修善寺しゅぜんじの温泉宿、新井あらいから、——着て出た羽織はおりは脱ぎたいくらい。が脱ぐと、ステッキの片手の荷になる。
若菜のうち (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
伊豆の修禅寺しゅぜんじの奥の院は、いろは仮名四十七、道しるべの石碑をなわて、山の根、村口に数えて、ざっと一里余りだと言う、第一のいの碑はたしかその御寺の正面
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
じっと仰向あおむいて、尻の痛さをまぎらしつつ、のつそつ夜明を待ちびたその当時を回顧すると、修禅寺しゅぜんじの太鼓のは、一種云うべからざる連想をもって、いつでも余の耳の底に卒然と鳴り渡る。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)