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さゞんくわ
ゑゝ
言ふ
事を
聞かぬ
我まゝ
者め、
何うともお
爲と
捨てぜりふ
言ひて
心ともなく
庭を
見るに、ぬば
玉の
闇たちおほふて、
物の
黒白も
見え
分かぬに、
山茶花の
咲く
垣根をもれて
およしなされば
可いのに、
借りものの
籠に、
折つて
來たしぼりの
山茶花と
白の
小菊を
突込んで、をかしく
葉を
撮んだり、
枝を
吹いたり、
飴細工ではあるまいし……
對をなすものの
人がらも
丁ど
可い。