“さざんか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サザンカ
語句割合
山茶花97.6%
茶山花2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あなたは、どうして、ひとりのこったのですか。」と、山茶花さざんかは、けっして、わるいつもりではなく、おもったままをたずねました。
寒い日のこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
卯木垣のことは知らぬが、山茶花さざんか薔薇ばらの垣根なども、花は外向についていることが多いようである。垣根の山吹なども外へ咲き垂れる。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
秋はここにもくれないに照れる桜の葉はらりと落ちて、仕切りのかき茶山花さざんかかおりほのかに、線香の煙立ち上るあたりには小鳥の声幽に聞こえぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
菊はまだうつろわずして狂うものは狂いそめ、小菊、紺菊の類は、園の此処彼処にさま/″\な色を見せ、紅白の茶山花さざんかは枝上地上に咲きこぼれて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)