“さんやく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
散薬50.0%
散藥25.0%
纂訳25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
枕元の朱塗の盆に散薬さんやくの袋と洋杯がっていて、その洋杯コップの水が半分残っているところも朝と同じであった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
たゝみまであつくなつた座敷ざしき眞中まんなか胡坐あぐらいて、下女げぢよつて樟腦しやうなうを、ちひさな紙片かみぎれけては、醫者いしやれる散藥さんやくやうかたちたゝんだ。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
宗助そうすけ昨夕ゆうべ御米およね散藥さんやくんでから以後いご時間じかんゆびつて勘定かんぢやうした。さうしてやうや不安ふあんいろおもてあらはした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
なお他に、藤原正氏纂訳さんやく『孔子全集』からもいろいろ益を得た。この『全集』は藤原氏苦心の労作だけあって非常に便利にできている。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)