“こはん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
湖畔55.0%
古版15.0%
古繁10.0%
胡班5.0%
古板5.0%
小半5.0%
虎斑5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのとき湖畔こはんにつり糸をたれていたガーネットが三人のボートを見るやいなや、さおをすてて洞穴へ走り、三人の帰着をしらせたので
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
口上茶番や遊食会など江戸ッ子の残党が大いに智恵を絞ったもので、古版こはん小話本こばなしぼんや柳だるの世に出たのも、これらの手合がまずさきがけ。
明治世相百話 (新字新仮名) / 山本笑月(著)
牧之ぼくしあんずるに、橘春暉たちばなしゆんきあらはしたる北囱瑣談ほくさうさだん(後編の二)蔵石家ざうせきかの事をいふくだりいはく、江州山田の浦の木之内古繁こはん、伊勢の山中甚作、大坂の加嶋屋源太兵ヱ、其外にも三都の中の好事家かうずか侯国こうこく逸人いつじん
「わしの愚息は、胡班こはんといって、いま滎陽けいようの太守王植おうしょくの従事官をしています。やがてその道もお通りになるでしょうから、ぜひ訪ねてやってください」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
王植は、むしろよろこんで、従事胡班こはんをよんで、ひそかに、謀計をさずけた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五元集ごげんしゅう』の古板こはん其角きかく自身の板下はんしただからいくら高くてもかまわない買いたいと思うのはわれわれの如き旧派の俳人の古い証拠で
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
さて旧臘きゅうろう以来種々御意匠をわずらはし候赤坂豊狐祠畔あかさかほうこしはんの草庵やつと壁の上塗うわぬりも乾き昨日小半こはん新橋しんばし
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
くもをもれて、おりおり、見渡みわたすかぎりの自然しぜんうえへ、太陽たいよう光線こうせんは、虎斑こはんのようなしまめをえがいています。そして、どこともなくあちらのほうから、にぶなみおとがきこえてきました。
死と話した人 (新字新仮名) / 小川未明(著)