“きゝずみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
聞済85.7%
聞濟14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文治は恐入って両三度辞退いたしましたが、お聞済きゝずみがございませぬから、余儀なくお請け致しました。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
文「これはしたり、囚人一同の者に代り申上げます事ゆえ、御無礼の段は御容赦下さいまして、一度はお聞済きゝずみの上、お頭様かしらさまに拝顔のかないまするようお取計とりはからいを願います」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
とりなし申せど何分村方にて聞濟きゝずみくれ申さず是とても差添さしそへの者へおたづね下さらば相分り申べくと申立けるに大岡殿また勘右衞門喜兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
可睡齋押返し愚僧ぐそう態々わざ/\推參すゐさん致し右の趣き御聞濟きゝずみ是なきに於ては退院たいゐん致すべき存寄ぞんじよりに候と思ひ入て申されけるにぞ外記は殊のほか迷惑めいわくに思ひ然樣の思召ならばまげて一等罪を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
本腹ほんぷくなりとは大納言光貞卿だいなごんみつさだきやう紀州きしう和歌山わかやまにて大病たいびやうにつき奧方おくがた國元くにもといらせられぢき看病遊かんびやうあそばされたきよし度々たび/\の願ひ先例せんれいにはなくとも格別かくべつ家柄いへがらゆゑ聞濟きゝずみに成り國許くにもとのぼらせられ御看病遊ごかんびやうあそばし平癒へいゆ懷姙くわいにんなるゆゑ和歌山にて御誕生ごたんじやうありしなり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)