-
トップ
>
-
きねんたふ
大佐閣下、
鐵車も
見事に
出來ましたれば、
善は
急げで
今から
直ぐと
紀念塔を
建てに
出發しては
如何でせう、すると
氣も
晴々しますから。
『やあ、うまい/\、でもよく
動くわい、もう
遲々しては
居られない。』と
急に
走つて
行つて、
此時既に
出來上つて
居つた
紀念塔を
引擔いで
來た。
何故紀念塔の
建立を
終つた
時に
素直に
元來た
道を
皈らなかつたらうと、
今更後悔に
堪えぬのである。
戦死者の
記念塔のまへにセナ
樹うゑ往くも還るも見む人のため