“かんや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寒夜42.9%
勘弥28.6%
棺屋7.1%
神矢7.1%
紙屋7.1%
閑野7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつか身は不治のやまいに腸と胃とを冒さるるや寒夜かんやに独り火を吹起ふきおこして薬飲む湯をわかす時なぞ親切に世話してくれる女もあらばと思う事もあったが
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
折節守田勘弥かんやが猿若の小屋を新富町に移して改良劇場を作って、作者は河竹黙阿弥を雇いいわゆる活歴物を多く出していた。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
さむかぜなかを、この老人ろうじんあるいてきました。棺屋かんやまえにさしかかって、ふと、その店先みせさきにあったかんや、花輪はなわれると
町の真理 (新字新仮名) / 小川未明(著)
うすぐもった、かぜさむ午後ごごのこと、この貧乏人びんぼうにん霊魂れいこんは、棺屋かんやまえをうろついていました。
町の真理 (新字新仮名) / 小川未明(著)
曙の神矢かんやおちちて
しやうりの歌 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
朝夕に読誦どくじゅされる阿弥陀経は支那の紙ではもろくていかがかと思召おぼしめされ、紙屋かんや川の人をお呼び寄せになり特におかせになった紙へ、この春ごろから熱心に書いておいでになったこの経巻は
源氏物語:38 鈴虫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
この日から先、彼は世を見限って、上谷じょうこく閑野かんやにかくれてしまった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)