“かんぼつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
陥没90.0%
陷沒10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
泥沼に陥没かんぼつしかかった旅人のように、無暗矢鱈むやみやたら藻掻もがき廻るその裸形らぎょうの男三人、時に赤鬼があばれるように、時にまた海坊主がのたうち廻るような幻妖げんようなポオズ——だが
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ここまでは澄明ちょうめいを持ちこたえて聖域へじのぼる一心に何ものの障碍しょうげもあらじと思い固めて来た決心も、いったん心の底に響きをあげて埋地うめちのような陥没かんぼつを見てしまうと
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すなはちその直徑ちよつけい東西とうざい四里より南北なんぼく五里ごりおよび、こゝに阿蘇あそ一郡いちぐん四萬しまんひとまつてゐる。たゞ噴火ふんかはこの火口かこう全體ぜんたいからおこつたのではなく、周圍しゆうい土地とち陷沒かんぼつによつてひろがつたものだといふ。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)