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陥没
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かんぼつ
ふりがな文庫
“
陥没
(
かんぼつ
)” の例文
旧字:
陷沒
周瑜は仰天して、駒を引っ返そうとしたが、あとから盲目的に突入してきた味方にもまれ、うろうろしているうちに、足下の大地が一丈も
陥没
(
かんぼつ
)
した。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
城の東門前にある石の亀に注意して、もしその眼が赤くなったときは、この城の
陥没
(
かんぼつ
)
する時だと思いなさい
中国怪奇小説集:03 捜神記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
泥沼に
陥没
(
かんぼつ
)
しかかった旅人のように、
無暗矢鱈
(
むやみやたら
)
に
藻掻
(
もが
)
き廻るその
裸形
(
らぎょう
)
の男三人、時に赤鬼があばれるように、時にまた海坊主がのたうち廻るような
幻妖
(
げんよう
)
なポオズ——だが
電気風呂の怪死事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ここまでは
澄明
(
ちょうめい
)
を持ちこたえて聖域へ
攀
(
よ
)
じのぼる一心に何ものの
障碍
(
しょうげ
)
もあらじと思い固めて来た決心も、いったん心の底に響きをあげて
埋地
(
うめち
)
のような
陥没
(
かんぼつ
)
を見てしまうと
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私は、
胆
(
きも
)
をつぶした。日本内地の陸地が完全になくなってしまったというのだ。日本内地は、どうしたのであろう。空中へ吹きとんでしまったのか、それとも、海面下に
陥没
(
かんぼつ
)
してしまったか。
地球要塞
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
明らかに彼は、自分の心にあった大きな
陥没
(
かんぼつ
)
を知って、うろたえたのである。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「じゃあ、いつの間にか、その小山が
陥没
(
かんぼつ
)
して穴になったんでしょうか」
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
いろいろな意味で、彼の
奇禍
(
きか
)
は世上に大きな波紋を投げた。たった今まで、天下の活舞台に飛躍していた立役者であっただけに、
忽然
(
こつぜん
)
たるその姿の
陥没
(
かんぼつ
)
には、世間の疑惑も無理ならぬものがあった。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「また
陥没
(
かんぼつ
)
だ。ひどいことをしやがる」
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“陥没”の意味
《名詞》
陥 没(かんぼつ)
何らかの原因により地面や身体などの表面が落ち込むこと。
(出典:Wiktionary)
陥
常用漢字
中学
部首:⾩
10画
没
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
“陥没”で始まる語句
陥没地
陥没地震